進化したお客様のMINI

『 89y ミニ1000 スモークグレイ M/T 』

2010年4月

2010年4月24日
車検を向えたK氏のミニ1000も、お買い上げいただいてから早いもので10年が過ぎました。当時、フルO/H済 オースチンセブン仕様で納車したミニです。フルO/H直後だったのでセンターメーターも新品をつけて、その後のカルテはキッチリすべての記録があります。この10年でメーターも一回りして、走行も135,139K/mとなりました。月に1,126K/mぐらいのペースです。よく乗りましたね。6ヶ月に1度のメンテは欠かしたことのないこのミニ1000は、13万キロオーバーとは思えないぐらい、全体的に程度が良いです。そろそろエンジン・ミッションのO/Hもお考えのオーナー。ボディーを修理してエンジンをO/Hして、また乗るのが旧車ならではの楽しみではないでしょうか。

2008年4月

2008年4月5日
車検を向えたK氏のミニ1000 イグニッションコイルよりOILモレがあり交換。ポイント車専用コイルです。ポイント車は、いたずらに強化コイルなんて付けてはいけませんよ。

2008年1月

2008年1月27日
前回のセーフティーチェックの時の宿題で、ファンブレードが反り返り当たりだしたので、そのうち交換しましょうということになっておりました。また、エンストすることがあるというので、スピンドルシャフトの交換も宿題になっておりました。本日、気になるところを交換です。
ミニ1000を上手に長く乗る、ひとつのポイントですよ。

ミニ1000で、バツグンに調子良く点火系もバッチリのはずだが、信号等で止まろうする時、スーッとエンジンが止まってしまうなんていうときは、ほとんどキャブレターのスピンドルシャフトの摩耗で、そこからエアーを吸ってしまい混合比バランスが崩れエンストすることになります。アレックのお客様のミニ1000のほとんどは、1度くらいこのシャフトやフロートバルブ等は交換しておりますが、

このK氏のMINIは、8年ぐらい前にレストアしてキャブレターもO/Hしておりましたので、今回2回目のスピンドルシャフト交換になります。上が、段が付くぐらい擦り減っていたシャフトです。黒いところは外に出ているところですが、その内側が両サイドとも減っていました。

バタフライをアクセルのON・OFFを繰り返しているうちに少しずつ減ってくるのでしょうが、リターンスプリングの負荷がシャフトを微妙に傷め、5万K/m・6万K/mと走行しているうちに減ってくるわけです。

ちょうど段べりが写っていると思いますが、ここからエアーを吸ってしまうわけです。通常はグリスが付いていてグリスがパッキン役をしますので、ここまでこないとエンストするまではなかなかいかない訳です。これを知らないと、『キャブ、ダメだね。』とか『エンジン、ダメだね。』なんて勝手に思ってしまうこともあるかもしれませんので、ご注意を。

スピンドルシャフト交換でまたよみがえったキャブレターです。あるときキャブを掃除してキャブクリーナー等を使用してバッチリのはずが、逆にエンストしてしまうなんていうミニ1000は、真っ先にこのシャフトを交換しましょう。

ファンも熱で変形してきます。乗り方やヒートさせたりで持ちも変わってきますが、反ってきて角に擦り減ったようなあとがあったら交換した方が良いです。
ファンも何種類もありますが、ヘリテージのファンが1番良いと思います。

まだ使えそうですが、むかし、クラブ員がこのような状態で乗っていてツクバでの走行会に出場。普段使わない回転数でエンジンを回し、第一ヘアピンからダンロップ下までこの羽根をばらまいて走った男がおりまして。今では笑い話ですが、それ以来、早めに交換するようにしております。特に、エンジンスタビやアンチスイングブラケット付きは気を付けて下さい。

2007年10月

2007年10月21日
セーフティーチェックを向えたK氏のスモークグレイは、89年式のミニ1000である。前回、フロントのサスペンションを一通り外して、ナックルジョイントの交換をしてシャキッとしてきたので、今回はついでにリヤサスも一度バラしてまた組み直す。
サーモスタットを82°に交換し冬に備える。キャブ車は82°がベストです。

ハイローKitも長く入れっぱなしだとサビつきによりネジが回らなくなったりすることもあるので、ナックルジョイントを交換しながらO/Hする。トラニオンB/Sがかなりヘタっていたので、ついでに交換しました。

リヤ側のサブフレームのマウントB/Sです。少し強化タイプを付けました。セーフティーやロイヤルのついでに年式なりのメンテナンスを行うK氏。大切に長く乗っていこうという意志の強さが感じられます。

2007年1月

2007年1月28日
本日は、以前からのコトコトいっていたステアリングラックのガタがかなりひどくなってきたので、車もキレイになったし、また永く乗るのでということで、ステアリングラックASSY交換の予約です。

ステアリングラックは、フロントサブフレ-ムを少しずらしスプラインをかわしながら引き抜く。

ラックASSYを取り外した状態です。ショックはVALTAIN さすが。

Fサブフレームのアッパーサポートマウントがヘタっており、ついでにarcの強化パットに交換しました。ガッシリとして、ずれないようにかぶさるように付くので非常に良いし、キュッキュッという音も消音。

新旧のステアリングラックASSY。エンド等はガタもないので再使用。トゥを調整してからの納車となる。

2006年10月

2006年10月29日
トランクもキレイになりました。

ドアーも組み付け完了。締まり具合もグッドです。

アウターの水切りモールの交換と、アッパーチャンネルを交換しました。続いてセーフティーチェックに入ります。フロントからのコトコト音がだいぶひどくなってきた。いよいよステアリングラックASSYを交換しなければならなくなったか。

2006年10月

2006年10月24日
かわいそうにドアーをぶつけられた89y スモークグレイ 当然、新品ドアーに交換。全てバラしてからボディーSHOPへ

トランクもチョコンとぶつけられ、これも鈑金する。

NEWドアーもシーリングを施し、防震材を貼ってから出す。ドアミラーの穴は、穴埋めしてからペイントする。

2006年6月

2006年6月17日
トランク ヒンジパネルも、腐りを鈑金で切りつぎました。

部分的にサビやクサリが出ていたスモークグレイのミニ1000 右のクォーターパネルもバッチリ キレイになりました。

カウルトップ ガラス回りも完璧です。ここは、2枚のパネルがスポット溶接で止まっています。合わせ目にも完璧にシーリングを施しペイントしてあります。

左ドアーも、内側・外側ともキレイになりました。

クサリ部分を切り取り、鉄板を切り継ぎ、裏も表もオリジナルの様に仕上げます。

中央のサビもキレイになりました。ガラス回りのサビは、早めの修理が大切です。

右側のドアーも同じく鈑金 同じく切り継ぎ 及び 中には防食処理を施します。

フロアーの腐りもバッチリ キレイになりました。18年目に入った89y ミニ1000 18年たったわりにはボディーダメージが少なくすんだのも、8年前にオールペイントをしていたからだと思います。

エアコンパイプも取り替え 取り回しを変えました。何年ぶりかのエアコンもバッチリ効きました。
屋根付きの車庫が欲しい、とオーナー。
そうです、8年間 雨ざらしのわりには、そして18年目のボディーにしては良いと思います。

右のドアー ガラス窓の開閉がやけにかたいということで、ばらしてみました。

レギュレターのチャンネルでローラーの役目をはたしている部分がガリガリに削れていました。

悪いローラーを外し、レギュレターASSYは高いので、中古の左側が余っていたので

ローラー部分のみを加工して取り付けました。

チャンネルはキズでガリガリになっていたので新しくしました。スルスルと軽くなりました。

完成です。やはりウインドモールが新しいと、MINIは特にキレイに見えます。

リヤのウインドモールを新品に交換しながらシーリングもいたしました。

メニューの中にオールペイントというのがあります。そのパターン5が、当時、E/G ミッション O/H しながら作っている時の写真です。オースチンセブン STANCE のリバースUP MINI 作ったのは8年ぐらい前です。
その時、K氏に買ってもらってからのお付き合いですが、今回のリフレッシュで、また気持ち良く、そして永く乗ってください。

2006年6月

これは、2006年4月2日の車検のときのスナップである。

エアコンのパイプコンデンサーからレシーバードライヤー間のパイプが折れており、ラジエターのタンクから水モレしていたので、とりあえずラジエター交換した。

その他、エンジンルームは良く整備されていて、ここ6年間、故障知らずである。日頃のメンテをキチンと行なうK氏は、このMINIを大切にしている。

インテリアはセンターメーター・スミス タコメーターとシンプル
モトリタ ウッドステアリング・さらに吊り下げA/Cが装備されている。

クサリが進行してきたので、近々、鈑金及びペイントをしたいとK氏。Fガラスの下は、かなりサビが出てきている。

真ん中もクサリの浮きがボツボツと

左側のクォーターガラスの下である。開け閉めでスレたキズからこうなるのである。

さらに、左側のドアーもかなり腐ってきている。

本日は、2006年6月3日 鈑金の予約の日である。
早速、ばらしてみるとクォーターガラスの下は思ったより腐っていなかった。さすが90年前後のボディーは腐りにくいと言える。

フロントガラスをはずしてみても、サビは出ているもののボロボロというほどではない。

中央は外見よりはサビが進行していた。外側はパイの様になっていた。相当、雨モレしてたんだな。

フロントのバンパーリブである。だいぶサビが出てきている。

フロアーもクサリが出ている。フロントガラスの雨モレが染みて、カーペットの下で腐り出したようである。

左のドアーである。

左内側は思ったより良い状態であるが、裏表とも切りつぎで鈑金する。

外側は大した事なかった。右側の方が内側はクサリが進行していた。

トランクの下のヒンジが付くパネル部分にも穴が7〜8ヶ 開いていた。
まぁ、今のうちにやっておけば、又、キレイに長く乗れるでしょう。午後から鈑金が始まる。

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