進化したお客様のMINI

『94y MK9 1.3i クーパーベース M/T
 REMAKE MKIII STANCE 「BEDOUIN」 』

2007年販売車

2010年7月

2010年7月7日
七夕の朝は雨がぱらつき、曇り空。きっとアジサイがキレイだろうな。
本日、ロイヤルチェックとショックを4本交換することになったベドウィン。オーナーの意思で、ご予約の時に「ショックがそろそろヘタってきているので、なにか良いショックある?」ということで、カヤバのガスショックをご用意しておきました。

取り付けも完了。のび側がノーマルより少し強く、揺れも一発で止まり、凹みをタイヤが踏む時「実に良いな〜。」と思えるショックです。

OIL交換やクーラーベルトの鳴きなどを含め、点検が進む。納車より3年余りで24,000K/mほどお乗りになられたが、故障はなく元気で走っている1台です。

2010年1月

2010年1月7日
2010年の初仕事は、商品車の仕上げから始まった工場長。お客様のミニは、このベドウィンのロイヤルチェックがスタート。
OIL交換・VALTAIN 10インチブレーキパット交換等を済ませ、納車を待つ。ご購入いただいてから早いもので3年が過ぎようとしております。6ヶ月に1度の点検は欠かしたことのないベドウィンも、約3年間で2万K/mほど走行されている。落ち着いた上品な顔をしている。MKIII仕様、良いですね。

2008年7月

2008年7月17日
セーフティーチェックを向えたT氏のベドウィン 調子も良いらしく、ちょこちょこ乗っているようです。足回りの点検も終わり、エンジンルームも終わったようで、最後のOIL交換をしているところです。

Itgのスポーツクリーナーに自分で交換した様子。赤がアクセントのE/Gルーム。今回、ついでにイグニッションコイルを純正フルトラ対応コイルに交換しました。新車から付いていたコイルはまだまだOKだと思うが、あえて交換してみるのも良いと思う。そして、まだ使えるコイルを予備で持っているというのが、昔のMINI乗りのやることでした。

LUCASのステッカーを貼り、雰囲気を出したコイル。さりげなくカッコ良いです。

2007年10月

2007年10月31日
ベドウィンがやってまいりました。大変調子良く乗っておられるとのこと。今回はマフラーの交換です。オーナーのT氏は、VALTAINのサイド出しをチョイスしてくれました。低速から高回転までトルクフルで気持ち良く回るマフラーです。下もこすりにくく出来ていて、ルックスもバツグンです。
新車の時からのマフラーも完全に寿命が来ていたので、無駄のないマフラー交換になりました。

取り付けも完了。納車前のワンショット。顔付きがオーナーに似てきたような気がします。

2007年4月

アレックで94年に新車で買っていただいたディーラー車ワンオーナーのミニです。

当時のディーラーオプションの吊り下げA/C付・モトリタのウッドステアリングが付いているが、他はほぼフルノーマルのままです。年間に3,000K/m前後、しかも家の近所しか使った事がないこのMINIは、すべてがガッシリしております。年式的にも、サビや腐りが出にくい年式です。

ハーフレザーは94yクーパーのオリジナルシート。E/G・T/M・足回りはアレックで、セーフティー・ロイヤル・セーフティー・車検と2年のサイクルを6ヶ月に1度の点検整備してきたミニだけに、バツグンに良い1台です。スペシャルビレッドA/Jライドは組み込み済で、ショックはノーマルで交換済です。

リヤガラスのステッカーは、納車の時に貼ったものです。年末で手がつけられないので、リフトで上げて保管。来年から仕上げます。メカと相談。
「どう仕上げるかな〜、この黒ミニは。」「10インチにはしましょうよ。」とメカ。

ついでに下から。ノーマルのダウンパイプもメッシュの傷も少なく、程度は良い。このミニは、下回りもぶつけたり、変な所でのジャッキアップの痕もない。
完全なるアレックメンテ車両の1台です。

ロアーステディーKitやアンダーガード等が後付けされているのは、このころのミニ乗りの常識でした。オイルモレも少なく、非常にキレイなデフ側の画像です。このミニをベースに、ご自分用に仕上げて大切に乗りたいと思われた方は、ぜひ見に来てください。

買い取らせていただいたのが年末の忙しい時だったので、洗車もせずに撮影です。中古屋に並んでいる、回りはピカピカでも見えないところはガタガタのミニとは違い、ボディーはしばらく洗車してないようでも、見えないところはバッチリのこのMINIも、良くなりますよ。ソリッドのブラックは、意外と少なく、M/Tとなるとさらに少ないですよ。アレックだったら、10インチ・OVフェンダーレス・他はこのままで良いと思うな。センターメーターぐらいは付けてもいいかな。さらに、94y クーパー 1.3i フルオリジナルというのも楽しいですね。

2007年1月18日
今日は、この黒1.3i M/T の車検整備を行う予定のため、予約は取らず、朝一、リフトから下ろしひと回り走ってきてから改めてじっくり見る。

さすがこの年代のボディは良く作られているので、ドアー下・ステップ等のクサリはほぼ無い。

前オーナー、そのうちセンターメーターにするかもしれないと、オプションのエアコンは吊り下げタイプを新車のときに付けておいたので、メーター回りはいじりやすい。

いよいよ車検整備が始まりました。上から下から、隅々までの整備を行う。アレックのUSED MINIもお客様のミニも、全く同じやり方での整備です。
悪いところを全て修理するのは当然だが、またこの先10年を考えて細部まで点検する。

ウォーターポンプのシールから冷却水のにじみを発見。走行は少ないが年数はたっているのでウォーターポンプASSY交換。
ついでにロアーホース1.3i 〜96yも交換する。クーリングファン・ファンプーリーのダメージはないので再使用する。ついでに3年前に交換したサーモスタットも、同じ1.3i専用の88°で交換。

2007年1月20日
車検整備も終わり、とりあえずボディーはこのままで車検を取りました。調子はバツグンに良いです。洗車をしてあげて、撮影です。
しかし、これで終わりではなく、ここからがスタートです。とりあえず、車検は諸費用・リサイクル券・整備代・部品代、すべて込みで26万円で済みましたので、ほぼ予算通りのスタートとなります。ルーフアンテナの穴埋・ルーフ回りの腐りを鈑金しながら、OVフェンダーレス化・フェンダーミラ−・サイドマーカー穴埋と、アレックのイメージで仕上げる予定です。オールソリッドブラックでピカピカにして、さりげなくメッキパーツが輝く、そんなイメージをしております。

よく、中古屋は車検が切れそうになると、1度廃車にしたりします。特に税金の時期は当たり前のように行います。そしてナンバーを切って、売れたら検2年付ということになりますが、アレックでは前オーナーからの履歴を引き継ぐ訳ですので、必ず先に車検を取ります。なぜなら、特にこの94y 1.3i M/Tクーパー 初年度登録から1月21日という車検の期日を一度も過ぎたことはなく、今まで大切にされていたので、アレックでも当然のごとく車検と名変を済ませ、次のオーナーにお渡しするまで履歴には一切キズをつけない、というのも一つのポリシーなんです。

いよいよブラッククーパーもボディーショップへ入ります。少しのサビも見逃さないように、外す物は外す。フロントガラス・リヤガラス・ドアー回りをばらし、テールランプも外し仮止め。トランクのスペアータイヤの下もサビ無し。今度、2色テールにするので

OVF穴埋めや、サビの部分にチョークで印をつける。サイドマーカー穴埋め。ルーフアンテナ穴埋め。ルーフを同色の黒にペイントしてオールブラックにします。

ガラス回りのサビは最小であるが、早めの手当が大切。

リヤガラス回りはキレイでした。

このミニの為に日本計器サービスへ O/H・ランニングテスト・オドメーター修理をお願いしました。このメーターを見て、方向性が変わりました。

オドメーターも実走行の45,900K/mに合わせていただきました。94y完全オリジナルか、黒は生かしてのMKIII STANCEか迷いましたが、せっかくボディーショップへ入れてほとんどオールペンに近いことを行うなら、いっそのこと色替えをしてMKIII時代を再現しよう思いました。
色も迷いましたが、70年代前半の色でクーパーS MKIIIにもある「BEDOUIN」に決めました。60年代のサンデーベージュの流れで、70年代にベドウィンと呼ばれるようになった色です。お楽しみに。

ベドウィンがオールペンから帰ってきました。大変上品なベージュです。貴賓と風格といったところでしょうか。70年代の純正カラー『BEDOUIN』です。

穴埋め等すべて完了してズッシリ重みの出たボディー回り、いかがですか。

ステップパネル・タイヤハウル・リヤスカート・ドアー・フェンダー・ルーフアンテナ 指示通りの仕上がりです。良くなりますよ〜、このミニも。

落ち着いたベージュ一色で仕上ってきたボディは、すでにMKIIIの匂いがします。

ダッシュもセンターメーターにすべく、準備完了です。

Fガラスも取り付け。バッチリ シーリングしました。ヘッドライトはリレーを付けてH4のヨーソ球を使うヘッドライトに交換しました。パークASSYはORバルブを新しくして、クリアーガラスレンズ付の旧タイプです。Fガラスは、ウェザーストリップメッキモールを新しくしましたので、大変きれいになりました。

リヤガラスも、ウェザーストリップメッキモールを交換しながら、バッチリ シーリングしました。テールは、グッドUSEDの2色テールを取り付け。
MKIIIの匂いがします。最近の社外品の2色テールはすぐにサビが出る物もあるので、使い込んだ味の出ているテールASSYを付けてみました。

フロント・サイドマーカー・LUCAS・オーバーライダーを付けてオーバーライダーバーは付けないのがMKIIIらしさが出ると思います。フェンダーモールもSモールを取り付け。もうここまで来ると12インチアルミではデカすぎですね。予定通り10インチ化をします。

MKIIIのFエンブレムが付くと、もうMKIIIの顔になってきました。オーバーライダーとクリアーガラスレンズ付のウインカーがその雰囲気を出します。

リヤもオーバーライダーを付けて雰囲気を出す。バックランプはワイパックタイプを吊り下げで取り付け。前後のオーバーライダーは10数年前のUSEDですが、最近の新品のようにボロボロになることも少なく、磨いてやればその渋い光沢がよみがえります。

レイランドマークも取り付けて、さらにMKIIIらしくする。

MKIIIのレイランドマークの位置は、これが正解です。

リヤエンブレムもMKIIIクーパーSを取り付け。元々1300のクーパーですから、ミニ1000よりも1275ccのクーパーSエンブレムをチョイスしました。
わざとミニ1000のエンブレムを付けて、1000のくせに早いな〜なんていうのもおもしろいかもしれませんが。このあとは10インチ化とセンターメーター化でほぼ完成します。

落ち着いたバックスタイルで、工場の奥でおとなしくしているベドウィン。本日はメンバー様のロイヤルチェックのため、一時中断。

ミラーもいろいろ考えましたが、元穴を使いながら取り付けられるTEXドアーミラーをチョイス。MKIII時代は、TEXドアーミラーかフェンダーにベレG、又はS800がスポーティーで人気でした。しかし、1番見やすいのはTEXドアーミラーです。

メーター回りをバラし、センターメーター用の新品ハーネスを使いセンターメーターの取り付けが始まる。メーターを取り付け、防音マットを付けてから内張りを付ける。

センターメーター200K/mにスミス8000回転タコメーター取り付け完了。メーター回りの内張り3点はBEDOUINにも良く合い、クーパーの内張りオールブラックに赤いパイピング・赤いカーペットに合わせてMKI用の赤い内張りを加工して取り付けてみた。あえて左右のエアーダクトは残し、赤と黒のカラーコーディネイトである。

左側に水温計・右側が油圧計を配したセンターメーターのダッシュライナー。赤と黒のコントラストが良い感じです。70年代と60年代のOLD感が良く出ていると思います。ベージュのボディからのぞく赤と黒のメーター回りはシブイですよ。

45,913K/m表示の、外した純正メーターは保管して、お買い上げの方がお望みなら差し上げたいと思います。

ホイールもいろいろ迷いました。Sタイプかアルミか、全体のバランスイメージを考えて決めました。MKIII STANCE BEDOUIN のために取り寄せたミニライト(レプリカ)です。リムといいスポークの形といい、70年代のミニライトにもっとも近い雰囲気のホイールです。当時、MKIIIはコスミックかミニライトが定番でした。70年代のミニ乗りのイメージにこだわって仕上げております。はいてみると、かなり良い雰囲気が出ると思います。
このあと10インチにインチダウンしながら、延長ロアーム・A/Jテンションロットを組み込みます。ブレーキパットはVALTAIN V-NSを使いますので、ブレーキ状態もほとんど落ちません。

すべてのメーターの作動を確認するため試運転をし、ステアリングコラムガタが出始めているのでコラムB/Sを交換しました。

バックスタイルはほぼ完了。というのは、バックランプを少しオフセットするつもりです。

新品のMKIIIグリルを取り寄せグリルボタンを付ける。MKIIIグリルも高くなったものだ。

ボタンと位置を合わせボルトをSET

MKIIIグリルをグリルボタンで止めたところです。

どうです、フロントスタイル MKIIIの良い雰囲気が出ました。

バックスタイルです。シンプルで上品です。

MKIII STANCE 「BEDUIN」 完成である。10インチ ミニライトをはいて、どっしりとした表情になりました。やはりMKIIIは10インチに限りますね。

良い顔してますね。MKIIIクーパーSのイメージで、古っぽさもよく出ています。入庫から約3ヶ月かかりましたが、元のベース車両が良いので早いほうだと思います。集中してやっても1ヶ月はかかると思いますが、コツコツやっているうちにグレードがどんどん上がっていくのがアレック流です。

クォーターガラスはウェザーストリップを新品にして、開閉式のクォーターガラスASSYを取り付けました。これでさらに良い雰囲気が出せます。

センターメーター・タコメーター・モトリタウッドステアリング・アルミレギュレターハンドル シンプルで上品な雰囲気を味わえると思います。

さりげないバックスタイル。MKIIIならフルノーマルですが、インジェクションモデルをここまでもっていくには、各パーツのこだわりが大切です。

ベージュのボディーにメッキモール・シルバーのミニライト・10インチ 非常に良くマッチしていると思います。

バックランプステイをオーバーライダー付用のステンレスオフセットステ-にしました。リヤの車高も少し高めにSETして、ノーマルラバーコーンとスペシャルビレットアジャスタライドをなじませることにしました。

エンジンルームです。ウルトラプラグコードの赤が目立つE/Gルームは基本的にノーマルで、メンテは良く行き届いています。トルクロットB/Sはarcに交換。
プラグ4本・エアクリーナー・ラジエター液LLC・サーモスタット88°・ラジエターホース・ロアー・ウォーターポンプ 交換済です。

新オーナーのT氏、大変気に入っていただいてのご購入です。ETCとシガライターは必要なので付けて欲しいということで、ETCを付けました。

アレックのスモークグレイにも付けていますが、このアンテナは性能も良く、ミニのフロントガラスの角度にもバッチリ対応してくれます。最近のミニのオーナーは、ある程度仕上っているミニを購入され、アイポットや携帯の充電などのためにシガライターを付けて、ETCをつける方が多くなったような気がしますね。

納車の日には、アレック販売車両の証しであるステッカーを貼って納車します。前オーナーに14年前に販売した時は、右側のレーシンググリーンにイエローのステッカーで納車しました。今回は、REMAKE MKIII STANCEということで、左側のアレックレーシングブルーにシルバーのリバースUPミニのステッカーを貼っての納車です。さらに、キーホルダーをどちらかひとつ、そしてヨダレカケをプレゼントいたします。スペアーキーのキーホルダーは、ヨダレカケのおまけ部分がキーホルダーになります。

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