アレックミニスピードカントリーマン

アレックミニスピードカントリーマンのS氏、来店。というのも、前回の点検の時、サビが出ているところを鈑金塗装して欲しいということでの予約である。

右ドアーのスライドガラスを外すと、水抜きの部分のサビが進行していた。

ボロボロになっているわけではないので、サビ取りをしてドアー再利用。

つづいて、クォーターガラス下のサビも気になる。

まず枠、アウターフレームをを外してみるとオリジナルでサビは少ない。

ロアーチャンネルの下のボディーは、サビがかなり進行している。良い時にバラしたかも。

右側の枠を外す。内側からしっかり止まっていて、下はナット・上は止め金具とリベット・前後は専用金具で鉄板ビスとリベット。

程度は良かった。思ったよりですが。

外した右クォーターチャンネル下

サビサビである。

左側も外してみると、塗装の浮きが目立つ。こっちの方がヤバイかも。

左ドアーもかなりサビが出ている。ポケットの底は腐って、一部、抜けていた。

早めに鈑金塗装しておけば。

ガタガタだった右ドアーヒンジは交換。

今回、ガレージを作ったので目立つ所だけ修理して欲しいというS氏。いずれ、数年後にまた、1度ドンガラにして、フレームも全部外してフルレストアしたいとおっしゃる。その時に手遅れにならないように、火は最小限での鈑金です。
部分レストア中のアレックミニSPEED カントリーマンが、ボディーSHOPから戻ってきました。部分といっても、ルーフ回り・フロント回り・各スライドガラス回り等々、20ヶ所以上の部分修理です。

カウルトップの腐り、ドアーは2枚とも外しペイント。ヒンジも別にペイントして新しいヒンジパッキンを入れて組んであります。

フロントスカートの腐りも直して、早速、スポイラーとOVFを取り付け。

ドアー回りも腐り部分を切り継ぎ鈑金。

右ドアーです。新品のようです。

左ドアーです。底が20センチくらい腐っていて穴が空いていましたが、キレイに鈑金されています。

スライドレールの水抜き部分もきれいに仕上がっています。

クォーターの腐りも、何もなかったようにキレイになっています。

リヤゲートやテールの下も腐りがありましたが、鈑金で直してあります。

右のクォ-ターです。ツルツルピカピカです。

組む前に各部シーリングを施し乾かす。水抜きがキチンと出来ているか水を流して、他にモレがないのを確認してから、スラードレール・ガラスを組み、下側はシーリングをする。

右側も同じ事をする。チャンネルは新しくするが、オリジナルはもう無く、水抜きの穴を開けて使う。

リヤクォーターのスライドガラス

右側もダメな下側のチャンネルを交換して組み直す。

ペイント済みのアウターボディーフレームは、まだオリジナルが生きている。

ドアー回りが終わり、クォーター回りに作業は移る。シール等を済ませ、一晩乾燥させてからの取り付けとなる。上部と前後は、専用金具とリベットで取り付け。下部はビス・ナットで取り付ける。よく考えてるなーと感心する。特にBMC当時のパーツは。

右側は完成。スライドもちゃんとしますよ。何事も無かったかのように、普通にキレイなカントリーマンになりました。

ちょっとコックピットを見ると、ナビだのアルパインのデッキだのレーダー探知機だのETCだの、いっぱい付いているが、自分仕様の我がまま仕様なカントリーマンである。こういうあそび心を持った人がオリジナルにこだわると、半端ではなくなるものです。なぜなら、オリジナルを知った上での自分流ですから、次の数年後にフルレストアをする時、どんな方向性へ行くのかはS氏本人のその時の気分にまかす。

ほぼ組み付け完了

グリスニップルカバーを取り付ければ終わり。

なかなかキレイでピカピカになりましたね。

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